2012年08月15日

ヒートテックとシルキードライの違い

(本文中に、記事の追記をしました)
富士登山といわず、運動すれば、たくさん汗をかきます。
木綿の下着ですと、汗を吸い込み、どんどん濡れてしまいます。
濡れたままで乾かないので肌にくっついて気持ち悪いし、身体も冷えてしまいます。

何年か前から、吸湿速乾の下着や衣類が開発され、今では主流になっています。便利です。その仕組みが気になっていました。

調べていくと、どうやら、同じ(似た?)素材が、冬は”ヒートテック”、夏は”シルキードライ”として売られているらしい!?

新しい疑問です。さらに調べて書いてみました。なんとなくわかったというところですが、参考になれば。

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吸水速乾素材とは、合成繊維などで繊維を多孔化したり、毛細管現象を利用したりして、吸水性(または吸汗性)を向上させた素材。 一般的に、合成繊維の場合には、速乾性を兼ね備えていることを特徴とする。 その原理は、水との接触面積を大きくすることである。

水との接触面積を大きくする手段
(a.極細繊維化 b.異形断面化 c.側面への溝付与 d.中空多孔化)


  上記は「吸水速乾素材」から引用しました。


合成繊維の細さ、形状、織り方などを工夫して、繊維と繊維の繊維の間に水(汗)を浸み込ませる。合成繊維そのものは汗を吸い込まないので、しみ込んだ汗を上手に外気に触れさせて早く乾かす。ここで、”工夫”とか、”上手”という部分に各社の技術競争があるようです。


これで、汗をかいても、すぐに汗が乾いて、べたつきがなく、すっきりという効果が得られます。

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この素材の衣類を、冬に着ると暖かい。なぜ?


人間は別に汗をかかなくても 一日約0.8リットルもの水蒸気を 体全体から蒸発させているそうです。水蒸気は運動エネルギーをもっていて これが繊維などに吸着(吸湿)すると 熱を出します。これが 吸着熱(吸湿熱)です。

ですので どんな繊維も衣服も吸着熱作用を持っています。でも、どうして「ヒートテック」等の素材は 暖かく感じるのでしょうか?

1)水蒸気の吸着を できるだけ皮膚に近い部分で起こるようにしています。(外側で起こるほど 人は温かさを感じにくい)

2)吸着した水分が できるだけ速く外へ拡散させるしくみ(毛細管現象等)があります。

3)外側へ出てきた水分をできるだけ速く蒸発させるしくみ(繊維の表面積を広くする等)があります。
(2項と3項のしくみがあるので、着用後の数分間だけ暖かいわけではなく 長時間暖かく感じます。吸湿速乾の機能性下着やユニフォームは このしくみを使ってます)

4)3項において、蒸発するときに熱を奪いますので、布生地の内側と外側が しっかり断熱されるしくみ(内部にしっかり空気の層を確保する等)があります。

5)1項から4項までのどれか一つでも大きく劣っていると、その項目が暖かさを感じる度合いを大きく下げてしまいます。1項から4項の性能が バランス良く発揮されてないとダメです。

ヒートテックを実際に着用すると 本当に暖かいです。ポリエステル100%の薄手のものより 綿やアクリルと混紡されワッフルのように編まれたものの方が 少し厚手で空気の層が厚いので わたしは暖かく感じますね。

(風が通ると ヒートッテックの保温機能が大きく損なわれるので、衣服の一番外側には一枚は風を通しにくいものを着用されることをお奨めいたします。ただ、完全に体を密閉しますと、上記3項の蒸発が 起こりにくくなるので 良くないと思います)


上記は「ヒートテックの詳しい原理 吸着発熱とは (吸湿発熱)」から引用しました。



衣類を身体に密着させることで、汗を吸着した部分の温度が上がり体感温度が上がる。吸着した水分を身体から離したところへ運んで蒸発させる。

ヒートテックと、外に着る衣類とを、上手に組み合わせて、身体側の発熱と保温、外気側の水分の蒸発とのバランスをとることで、いつまでも暖かいです。そういうふうに理解できました。

(2013.02.07追記)
・重ね着の効果について
今年の冬は、ヒートテックのクルーネック長袖Tシャツと、スポーツメーカー製の冬の釣り場でも大丈夫な発熱下着とをかわるがわる着て過ごしています。

ヒートテックでも十分過ごせました。身体が締め付けられない分、着ていて楽ですね。

とても寒い日は、普通のヒートテックTシャツとフリースのヒートテックTシャツを重ね着してみました。
フリースのヒートテックTシャツは、フリース生地にヒートテック機能を追加してあるそうです。モックアップといって首回りを少しだけ覆う形になっています。

普通のと重ね着すると、さすがに暖かかった。衣類の組み合わせ方法の一つかもしれません。(追記、ここまで)(追記、ここまで)

(2015.05.01追記)
・エクストラウォームの暖かさについて
昨シーズンは、エクストラウォーム(極暖)をずっと着て過ごしました。とても暖かくて助かりました。

極暖の構造についての解説をネットで探しましたが、見つかりせん。おそらくは重ね着をするような効果を狙っているのな? 発熱と保温効果は抜群だと感じました。ただし一度大量に汗をかくと乾かないです。重ね着だと上を脱げば済みますけど、極暖は全部脱ぐしかない。普段あまり動き回らない環境での着用に適していると思いました。 (追記、ここまで)

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この素材の衣類を、夏に着るとドライ。なぜ? 着て涼しいとは言ってますが、冷えるとは言ってません。このことががすべてを物語っています。

シルキードライのセールスポイントに、
・滑らかな肌触りと締め付けの少ないフィット感による「着心地ゼロ」
・夏向けに汗を素早く吸収・拡散するドライ機能、抗菌防臭機能もある。
を上げています。

肌に密着させることで汗を吸収するわけですが、この時発熱もしますよね。発熱するのに涼しい? これって、おかしいんじゃない?とだれしも思うでしょう。(私の最大の疑問でした)

これからは私見です。
・たしかに発熱するが、早く発散させれば熱が上昇することはない。
(冬場は、保温対策をして、暖かくしなくてはなりませんが、夏場は、保温してはいけませんね)

・口コミのなかで評価が悪かった方の使用方法は、保温してしまったのではないかなと思います。

・熱を速く発散させることは、汗を速く吸い取って蒸発してくれることになるので、衣類が肌に密着せずに、さらさらとした快適感が得られます。

・メーカーへの提言:
 ”涼しい”という意味について、たとえば、”外に着る衣類が保温しないように、適切な衣類の組み合わせを紹介する”など、ユーザーを啓蒙したらいかがでしょうか。

・”シルキードライ”の今年度(2012年)は、さらに繊維を細くして、着心地を良くしたことを訴えています。そりゃそうですよね。夏に、体にぴったりして締め付けられると、涼しいと感じる前に、とても着ていられるものではありませんから。(実は、私が以前、そう感じた一人です・・・)

 (2013.07.24追記)
・”シルキードライ”は2013年度は”エアリズム”に統合されました。

 さらに繊維を細くしたことと、特に縫製をフラットな縫い目にしたことが私にはありがたいです。密着感とゴロゴロ感がほとんどない。(今シーズンは3枚買ってしまいました・・)

・富士山の富士宮口の頂上まで、2年越しでようやく登ってこられました。 エアリズムのシャツに、ミズノの発熱素材インナーウェアと速乾上着の重ね着です。
 
 汗は大量にかきました。蒸れる感じはあまりありません。腕時計をしていた部分を除いて、アセモにもなりませんでした。寒くもありませんでした。 おかげさまで、登山中、服装については、ほとんど気になりませんでした!

 寒いときに運動する場合の重ね着については、私なりの回答が見つかった気がします。
 (2013.07.24追記ここまで)

・”サラファイン”も同様の仕組みのようです。が、”エアコン機能”の意味が良くわかりません。衣類の中の除湿を強調したいようです。 

 (2013.07.24追記)
 素材が持つ特性(機能)で、湿度を調整できるんですね。湿度が高いときは水分を吸収し、低いときは水分を放出する。それでお肌の水分量を適度に保つ。この機能は、エアリズムになってもそのまま引き継がれています。(2013.07.24追記ここまで)
 
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参考にさせていただいたページの著者に感謝いたします。

長い文章、途中追記が増えて読みづらくなってごめんなさい。私なりには、せっかくの新素材の活用方法についての記録にもなり、それなりに納得がいってます。機能性インナー、これからも使い倒していきます。あなたはどうですか?

日本の蒸し暑い夏をもっと快適に!
日本の冬をより暖かく快適に!


ヒートテックに関連した私の他の記事へのリンクです
 ⇒ ヒートテック10年の進化 
 ⇒ ヒートテック買いました
 ⇒ ヒートテックを乾燥機にかけてはいけません、気をつけましょう


posted by 泳登(えいと) at 12:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 機能性インナー | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヒートテックとシルキードライの違い: 目的に向かって
Posted by ビキニ 水色 at 2013年07月11日 18:39
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