サヴァリッシュさんの死を悼む

私が中学生か高校生の頃、
NHK交響楽団で指揮をされていた

ウォルフガング・サヴァリッシュさんが亡くなりました。
享年89歳。

派手ではなく、生真面目な指揮ぶりでしたが、
聴いていて心に残るものがありました。

あまり話題にならないのが残念なので、
記事にさせてください。


NHKで特集でもしないのかと思っていたんですが、
その気配なし。

ところが、めずらしく深夜までパソコンをたたいていて
さあ寝ようか、その前にたまたまテレビをチェック。


すると、追悼番組が始まろうとしているではないですか。
時間は、3月5日の午前0時45分。

なんという偶然でしょう。なにかの引き合わせでしょうか!

番組名は、確か
「音楽に愛された男」だったかな?

内容は、2002年12月に放送された
「マエストロの肖像」という番組の再放送でした。

あわてて録画ボタンを押して、その時は寝ましたが、
先ほど2回目を再生して、じっくりと見終わりました。


サヴァリッシュさんは、見た目以上に
生真面目なドイツ人そのもの、

そして、音楽に身も心も捧げた人でした。

自ら語った言葉を、字幕からそのまま引用します。

--
指揮者とは 楽譜に書かれた作品に対して

演奏を聴きに来た聴衆に対して

大きな責任を負う職業です。

同時に大きな開放を与える職業でもあります。


指揮者という職業は実に恵まれています。

自分の感性を音に託して表現し

それを聴く他の人々に影響を与え

感動を与え

陽気にさせたり、悲しみを誘ったりできるのです。

芸術の一部門として

人々の情緒を動かし

楽しませたり、悲しませたりできる--

すべての職業の中で

最も美しいものの一つなのです。

---
インタヴュアーの質問に答えます。

「音楽を止めたら何をしますか?」

「なんだって?

 音楽をやめることはあり得ません。

 音楽をやめたら

 私はもう生きていません。

 生きている限り

 そして健康が許す限り--

 音楽に身をささげていきます」

---

文章にすると、
ちょっと恥ずかしくなるようなセリフですが、

この方が話すと、全然そんなことはありません。

こんな純粋な人もいたんですね。

そのまま言葉が消えていくのも残念なので、
引用させてもらいました。

サヴァリッシュさん、
ありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。





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