2013年06月12日

「異端の大義」1000ページの文庫本を読み終えました

楡 周平作「異端の大義」

異端の大義 (上) [単行本] / 楡 周平 (著); 毎日新聞社 (刊) 異端の大義 (下) [単行本] / 楡 周平 (著); 毎日新聞社 (刊)

文庫本の上下巻を合わせて本文だけで1020ページ。
終わりが近づくにつれて、もう夢中になって読みました。

上巻では、主人公が大企業の工場閉鎖に伴うリストラ業務を遂行します。
「早期退職制度」、私も2度経験したことがありますが、
その裏側が描写されていて、身につまされたというか、
妙に共感を覚えながら読み進めました。

下巻では、リストラ業務を遂行したにもかかわらず退社に追い込まれた主人公。
それを偶然の形で、カイザーに拾われて新しい人生を歩み出すわけですが、

ここから、それまでの重苦しい雰囲気が一転して、
スーパーヒーローの頑張り物語が進んでいきます。

「会社は人なり」
有能で、やる気のある人材を会社に残す。
それこそ、会社が発展していくために大切なこと。

このテーマ―が全編に貫かれているように思いました。

・・・

このような風に、本を読んだ簡単な感想を書き綴ったサイト「本のたのしみ」
があります。

前回、
 ⇒ サイトに記事を1つ書くのに2日かかってしまった

でご紹介してから、ひと月半経って、読後メモも増えました。
サイトの記事作成の要領もすこしわかってきました。

よろしかったらお立ち寄りください。

 ⇒ ”本を読んでくつろぎリフレッシュ”サイトはコチラ



posted by 泳登(えいと) at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書をたのしむ | 更新情報をチェックする

2012年10月03日

「それでも やっぱり がんばらない」をよんで

鎌田實の3部作「がんばらない」「あきらめない」「それでも やっぱり がんばらない」を読みました。

「がんばらない」は、流行語のようになっていたのと、テレビで時々鎌田さんの顔を見て、ちょっと興味があって読んだ記憶があります。


そのあと、「それでも やっぱり がんばらない」を購入。半分ほど読んだところで、3部作であることを知り、2作目の「あきらめない」が見つかるまで、読むのを中断。

運よく、「あきらめない」が近くのブックオフで見つかったので、それを先に読みました。


それから、この「それでも やっぱり がんばらない」を最初から読みなおしました。

順番に読んでよかったです。一つの流れがあります。


上っ面だけ読むと、単に、患者側の気持ちに立っての医療がテーマのようにも受け取れます。が、根底には、人間の強さやもろさへの理解。そして人間と人間のきずなを大切にすることが流れている気がしました。

----
生きていくうえで参考になったのが、「がんばらない」けど「あきらめない」の項。引用すると、

リラックスしたり、おいしいものを食べたり、体をあたためたり、「がんばらない」でホッとしていたりすると、自律神経のうちの副交感神経が刺激される。

副交感神経が働くとリンパ球が増えて 免疫力がアップする。

また、希望を持って前向きに「あきらめない」で生きるとき、交感神経が優位になる。

「がんばらない」と「あきらめない」のバランスが大切である。

「笑う門には福来る」、笑いが治癒力を増す。

体と心はつながっている。

(以上、引用。一部書き換えてます)


一つのことにこだわり過ぎると、こころとからだが病気になってしまう。
時々は、振り返ったり、廻りを見る気持ちのゆとりを持つ。でも、志(基本)はしっかりと保つ。


といったところが、私流の解釈です。

‐‐
『今というストレスの多い時代が、必要としている言葉のような気がする。がんばらないけどあきらめない、それでもやっぱりがんばらない、とぼくは時々、自分に言い聞かせている』
と、あとがきで作者が語っています。


この言葉は、とても意味が深いと思います。人それぞれ、自分の置かれた環境で具体的にイメージしていければよいのではと思います。

---
この言葉の本当に意味するところ、鎌田さんが、こういう心境に至るまでの活動の内容、その活動を支えた、鎌田さんの出自の秘密、などなど、読んでみて実感できるところが多いです。

読んであなたが元気になれるかもしれない、そんなおすすめの本です。



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posted by 泳登(えいと) at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書をたのしむ | 更新情報をチェックする

2012年03月09日

海堂尊の小説は面白い

ここひと月ほどは、
海堂尊(かいどうたける)」さんの小説を
読み漁ってました。

著者は現役のお医者さん。
医療の現場を舞台にしたサスペンスというかミステリー小説です。

とにかく描写が具体的で、
心理描写も細かく、どんどん登場人物に、はまっていきます。

著者は、
医療現場が抱えるいろいろな問題を、
世間に知らしめる
ことを大きな目的としており、

確かに、読み進めるうちに
具体的に問題をとらえることができました。

それだけではありません。いろいろな伏線が、スッと頭に入ってきて、
話の展開にも無理なく、結末まですんなりと読んでいきます。

読んでいるうちに、わけがわからなくなる小説が世の中にはありますが、
そういうことはありません。

シリーズのうち4作を読み終わりましたが、
それぞれ独立した話でありながら、

二つの作品のストーリーが並行して進んでいるところがあって、
目新しくも感じます。

作品名は、
・チームバチスタの栄光
・ナイチンゲールの沈黙
・螺鈿(らでん)迷宮
・ジェネラルルージュの凱旋


この順番で読み進めるべきです。

恐いもの見たさ、そういうことに興味のある方にもお勧め。

----
「私が読んで面白かった本を集めた本棚」のような
サイトを作り始めました。その手始めが「海堂尊」です。
他にも、最近読んだ本を入れてあります。

お時間のある方は、お寄りください。

本を読んでくつろぎリフレッシュ」へはこちらから

タグ:海堂尊
posted by 泳登(えいと) at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書をたのしむ | 更新情報をチェックする

2011年11月11日

「兎(うさぎ)の眼」の教え

灰谷健次郎さんの作品で「兎の眼」を読みました。「太陽の子」に次いで、2作目です。

お話を簡単に紹介します。先生になりたての小谷先生のお話。

小谷先生は、受け持った学級で問題児や障害児に親身に世話をしています。はじめは学級の他の子からは理解を得られず、父兄から”ひいき”だと強い抗議を受け挫折しそうになりますが、同僚の先生たちから支援を受けて、思いやりの心で接するうち、子供たちや父兄の心もやがて開かれていく。

いくつかのエピソードを描きながら、登場人物一人ひとりの心の動きが丁寧に描かれていきます。私がこの本を読んで、強く印象に残る点を書きます。一部、私なりの言葉で書いていますが、

「自分のことだけ良ければよく、あとのことはどうでもよい。世の中の底辺で黙って世の中に尽くしてくれている人たち(本作では、塵芥処理所の非正規従業員)のことに、あまりに無関心すぎる。それは単なる身勝手だということに気づかなければならない。他人への思いやり、それが人間として大切なことである」

ということです。 

この本のあらすじは、ウェブページにいくつかアップされていますが、詳しすぎたり簡単すぎたりでした。

以下の、兎の眼のホームページさんが一番全体をまとめておられますので、紹介します->
http://www.geocities.jp/ayupanman_ayumi/story.html


文庫本購入用のアマゾンへのリンクです->



「太陽の子」も紹介します->




posted by 泳登(えいと) at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書をたのしむ | 更新情報をチェックする

2011年11月07日

ほたるの墓の英語版も感動的です

娘の部屋があまりに散らかっているので、片付けをしました。
(娘からは、勝手に片付けるなと怒られますけどね)

その際に、たぶん娘の中学校時代のものだと思いますが、

野坂昭如さんの「ほたるの墓(火垂るの墓)」の英語版
「THE FIREFLIES' GRAVE」という教材が出てきました。

40ページほどの小冊子です。

私は昔この話を読んで「なんて切ないんだろう」と感動した
ことを思い出し、手にとって英文を読みました。

わかりやすい英文と、アニメからの印象的なカットが
挿し絵に使われていて、この物語の本質が伝わってきます。

第二次世界大戦中、神戸空襲で生き残った清太と節子兄妹が、
生きようとするする姿を描く短編ですが、

とうとう節子が栄養失調で死んでしまう。
ほたるとともに旅立っていく・・

美しい情景でしょうが、あまりにも悲しいお話です。

この話が、野坂さんの実体験に基づくということを
初めて知りました。

ありし日の野坂さんの、
不良っぽい感じが好きではありませんでしたが、

空襲で妹さんを失ったことを知り、野坂さんを見直しました。

「ほたるの墓」もっと流通してほしいです。

この本はネットでは販売されていないだろう。と思いましたが、
amazonでヒットしました。以下に紹介します。


このアニメがDVDで販売されていますです。


原作の文庫版は以下のリンク(画像)をクリックしてください。



以下に
編訳者の大浦暁生さんのはしがきから引用します。
(改行は、読みやすいように私がいれています)

『「逆境の中でも互いを思いやりながら、
精いっぱいに生きようとする

清太と節子の美しくけなげな姿は、
小さな生命を踏みににじる戦争の残酷さと

あまりにもきわだった対照をなしています。

戦争による食糧難がふつうの人をあの親類の
おばさんのように冷たくさせるのだ」

ということを理解してください』

たしかに、親類のおばさんの仕打ちには憤慨させられます。
でも自分がその立場に置かれたらどうするだろう・・・


こちらも見ていってください
  ↓  ↓  ↓  ↓

タグ:野坂昭如
posted by 泳登(えいと) at 12:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書をたのしむ | 更新情報をチェックする
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